お経とは、お釈迦様の大切な教えがまとめられている文書(聖典)のことです。元々は、故人に向けたものではなく、生きている人に向けて作られた点は、以前もお書きした通りです。
目次
💡 お経の内容
お経は、お釈迦様から伝えられた教えを弟子たちが再編したものです。「経典」や「仏典」とも言われます。はじめは口頭で伝えられ、後に文書化されました。種類は大きく、経蔵、律蔵、論蔵の3つに分けられます。これをまとめて、「三蔵」と呼びます。三蔵に詳しいお坊さんを「三蔵法師」と呼びますが、西遊記で有名ですね。
それぞれの内容を見ていくと、「経蔵」は、お釈迦様の教えをまとめたものです。「律蔵」は、弟子として守るべき規則をまとめたもので、道徳、生活のことなどが書かれています。そして「論蔵」は、経蔵と律蔵の2つを分析し、注釈や解釈がつづられたものです。
💡 お経本来の役割
お経は、この世を生きている人が幸せな道を歩めるように、と作られました。
心の苦しみと向き合い続けたお釈迦様が、人々に伝えたアドバイスのようなものなのです。
💡 葬儀などで読まれるお経の役割
葬儀で読まれるお経には、故人をあの世へ導いたり、やすらかに眠るように伝えたりする役割があります。また、大切な人を亡くして心を傷めている遺族や参列者を癒す役割も果たしています。
💡 実は生きているうちに味わうもの!
生きている人のためのものですから、迷いを解いたり、未来に希望を見出したりする糧として、気軽に訳に触れてみませんか。