ご供養に欠かせないお線香ですが、お線香をあげる意味、考えられたことはありますか?
お線香にはこんな意味があるといわれています。
目次
💡 お線香の意味
その場と、心身を清浄にする
古来、香料が防臭や殺菌に使用されていたように、お線香の香りには場の穢れを祓って清浄にする効果があります。
また、お線香の香りは供養する人の感覚を鋭敏にします。仏様やご先祖様に対するときに邪念を取り除き、厳かな気持ちで手を合わせることができます。
故人の食べ物となる
仏教には、亡くなった方はお線香のよい香りを食べ物とする考え方があります。
亡くなってから極楽浄土にたどり着くまでの四十九日間、極楽への旅を無事に終えられるよう、食事となる香りを絶やさぬようにお線香をあげ続けるという宗派もあります。
天上と現世をつなぐ
天に昇ってゆく煙が「天上と現世をつなぐもの」と考えられています。
仏様やご先祖を思う気持ちは、お線香の煙に乗って届くわけです。また、「ここで手を合わせていますよ」という、いわば狼煙のような役目も果たしている、ともいえます。
💡 宗派ごとの線香の本数
お線香をあげる時には宗派によって方法に違いがあります。線香の本数や扱い方です。
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗・・・一本立てる
天台宗・真言宗・・・三本立てる
浄土宗・・・一本か二本を二つ折りにして立てる
浄土真宗・・・一本を折り、火が左になるよう寝かす
このような違いがあります。浄土真宗方式の「折って寝かせる」は、実は大変好都合なメリットがあります。
立てたお線香は香炉の中に燃え残りの短いお線香が残りがちなのですが、寝かせて燃やすとこの燃え残りができず、定期的に灰を漉すお掃除がほぼ要らないです。
火をつける時には炎の先端を当てるようにしましょう。