お葬式・法事の意味(3)【お葬式を営む意味】

お葬式・法事の意味(3)【お葬式を営む意味】

お葬式も儀式の一つです。そもそも「儀式」とは正式名称は「儀式典礼」と言います。それを略して「儀式」と言ったり「儀礼」と言ったりします。「儀式」でも「儀礼」でも、共通して「儀」という文字があります。実は「儀」という言葉が持っている意味が大切です。

▼「儀」という言葉の持つ意味

ルーテル学院名誉教授の柴田千頭男氏は、とあるシンポジウムで「儀という意味は、形式ではなく、儀が持つ内容がある。内容を表すから儀式なのである」と指摘していました。つまり「儀」という言葉は、何かしら私達にとって抽象的で確認しづらい内容を表す言葉なのだと言うのです。その抽象的で確認しづらい内容を、「式」や「礼」という形式によって身体行為を通じて受け入れていくことこそが「儀式」であり「儀礼」であると言うのです。

例えば、「お葬式」は「死」という抽象的でよくわからない内容を、形式によって、私たち遺族(参列者)が受け止めていく「ケジメの行為」となるわけです。

▼「ケジメの行為」=受け止める行為

大切な故人が、私たち生者からすれば、よくわからない「死」という状況に陥ってしまった。このよくわからない状況を、形式という身体表現によって受け止めていく儀式こそが、お葬式なのです。

因みに、お葬式という行為の起源を遡ってみると、ネアンデルタール人まで遡ることができると言われています。ネアンデルタール人は、仲間の「死」を目の前にし、何かしらの行為をとらざるを得なかった証拠として、死者に花を手向けていた事実が確認されています。

人の死に際し儀式を営まざるを得ない、何かの行為をせずにはおられないという気持が起こるのは、人である証拠なのです。お葬式という儀式は、人である以上、当然行われるべきものです。そこには規模の大小は関係ありません。どんなに小さくても、儀式によって「死」と向き合い、受け止めていくという部分に、大きな意味があるのです。

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