人間も例外ではないのですが、生き物は死亡すると傷み始めるので、人も亡くなってから4時間以内に、ご遺体の冷却を開始しなければならないと言われています。
ご遺体の状態を生前に近く保つには、死亡直後から冷却をすることが大事です。特に、故人の体が大きい・体温が高い・感染症の場合は急速な冷却が必要となります。
目次
💡 保存すること
そこで、ご遺体を冷却するために氷よりも低温のドライアイスが使用されます。
日本では、亡くなった後24時間は火葬してはいけない法律があります。病院で亡くなったあと、ご遺体は院内に数時間しか保管できませんので、葬儀までの間は自宅や斎場などへの保管(=安置)をする必要があります。
そこで当斎場の霊安室が活用されているのです。
ご遺体の安置期間は短くても1日、人口の多い首都圏などでは2〜3日が一般的です。友引などで火葬場が休みの間や混み状況によっては、3日以上安置することもあります。
そのようなケースにおいても、ドライアイスでご遺体を常に冷却し、傷むのをなるべく防ぎます。
💡 ドライアイスの準備について
ドライアイスとは二酸化炭素を固体にしたもので、マイナス78.5℃のきわめて低温の物質。「こんな冷たいもので冷やされて、さぞや寒かろうなあ。温めてあげたい。」
自分の父母含め親族、友人、様々な葬儀に参列するたびに、いつもこんな風に考えざるを得ないです。
本人の魂はそこではなく、もう冷たさは感じることはないと分かっていても、ジレンマですね。
半面、「大事な何かが空に昇ってしまわぬよう、凍らせている」感覚を持つことがあります。
言葉や科学ではまだ紐解けない何かですね。